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2011年3月

やっぱりキング・カズ

2011/03/30(水)

昨夜、サッカー関係者が東北の地震と津波に対するチャリティマッチを開催し、90分間の間、日本国民は笑顔を取り戻すことができた。

 

ニュージーランドとの親善試合の代わりに日本代表はJリーグ選抜「Team as One」と対戦した。選抜チームのウェアはFIFAのフェアプレイロゴの黄と青だったが、それは震災で被害を受けたベガルタ仙台のチームカラーでもあった。

 

代表は2対1で勝利したが、いくつものクラブのサポーターが国民として団結し、ともに声をあげるという感動的な状況においては結果は大きな問題ではない。

 

実際、スーパースターである三浦カズがTeam as Oneにもたらした絶妙なゴールがゲームのハイライトであったことは疑いようがない。

 

後半残り10分にすべての観衆が待ち焦がれた瞬間が訪れた。“キング・カズJリーグの最年長プレイヤーが東口順昭からゴールを奪い、“カズダンスを披露したのである。

 

カズは、被災者に対してこのようなコメントを贈った。

 

「どこに行っても『44歳だ』って言われますし、そんな中で今本当に苦しんでいる人たちには諦めてほしくない。僕はサッカーで諦めたことはないし、(これからも現役を)続けたいなと思っていますから、そういう形で(メッセージを)届けられたらと思います。」

 

ザッケローニもカズを讃えた。「私はゴールを決められるのは嫌いだが、私のキャリアの中で相手に決められて嬉しかったのは今日が初めてだ。」

 

Team as One監督のスコイコビッチは、「この試合は重要な試合だった。被災された方々、お亡くなりになった方々、そして世界の人々に対して『われわれは1人ではない。団結しているんだ』ということは伝えられたと思う。『いつも一緒だ』ということが、メッセージとして世界に伝わったんじゃないか。」

 

 

募金リンク集

日本赤十字: http://www.jrc.or.jp/

英国赤十字: http://www.redcross.org.uk/JapanTsunami

米国赤十字:

http://american.redcross.org/site/PageServer?pagename=ntld_main&s_src=RSG000000000&s_subsrc=RCO_NewsArticle

Global Giving: http://www.globalgiving.org/projects/japan-earthquake-tsunami-relief/

日本ユニセフ協会: http://www.unicef.or.jp/

 

 

※上記はベン・メイブリーのブログ記事「King Kazu sparkles as Japan remembers victims of Tohoku earthquake」からの抜粋です。全文は英語版へアクセス下さいポッドキャストもあ

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3・11

2011/03/16(水)

このような時に、サッカーについて議論するのはもちろん価値の低いことではある。大阪に住んでいる我々はラッキーだ。13階の私の部屋は少し揺れただけだったけども、そこには確かに危険が存在した。何より気になったのは、揺れが止まらないことだった。

 

仙台東部の震源地からは600kmも離れた私のマンションは、15分後になっても、まるで静かな海に浮かぶ小舟のように揺れていた。その頃には、ことの重大さはテレビやフェイスブック、ツイッターといったソーシャルネットワークサービスによって次第に明らかになっていた。

 

やがて揺れが収まり、なすすべもなく静かに座りこんだ私たちは、本当の恐怖を知ることになる。

 

壊滅的な津波の映像は、世界中にリアルタイムで中継された。しかし、十分な情報(特に公式な情報)を得ることは出来なかった。通信は断絶していたが、携帯でのデータサービスは使用可能だった。そのため、ツイッターは被災地にいる人々にとっては、非常に有益な情報源となった。

 

横浜在住のアイルランド人ライターコルム・スミス氏をはじめ、様々なツイッターユーザーは現地レポーターとなり、特に英語での情報が極めて限られた中で、その直後の状況を的確にレポートした。恐らく数百万の人々が東京都心から数時間かけての徒歩での帰宅を余儀なくされた。ソーシャルメディアは解説者であり、ガイドでもあった。

 

現在でも、被害の全体は推測の域を出ない。しかし、少なくとも日本人が本来持っている、危機を迎えた時に協力する力は示されている。1995年の神戸での震災の記憶が新しい関西では、何か些細なことでも出来ないかという思いが至るところに見られて、心が温められる。

 

サッカーや他のスポーツは、もちろん当面は後回しだ。モンテネグロとニュージーランドとの国際親善試合の開催も未定だが、ここにセルジオ越後さんの言葉を掲載したいと思う。

 

津波や原発の映像を見てるだけでは、復興に向けたパワーは生まれない。日本代表がどれだけ人の心を動かすことができるかは、昨年のW杯や今年のアジア杯で皆が体験済みじゃないか。日本中が復興に向けて一つになるために、サッカーがどれだけ貢献できるか

 

電力の問題があるならば、試合時間を昼に変更すればいい。余震で危険だと言うならば、開催地を関西に変更すればいい。テレビを通じて、何十万、何百万という人々に、パワーを与えられるチャンスを逃すべきじゃない。今こそ、サッカー協会の行動力が求められている。

 

多くのセレッソ大阪のサポーターがソーシャルメディアを通して、昨夜のACLでのガンバを応援してくれた。街の青サイドとしても、セレッソが今夜の山東魯能と戦う時には、この寛容な心づかいにお返しをするだろう。

 

 

上記はベン・メイブリーのブログ記事「3/11」からの抜粋です。全文は英語版へアクセス下さい。

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いよいよJ開幕: ①ACL勢の4クラブ

2011/03/04(金)

幾つかのクラブと数人の選手が「JリーグとACLのダブル」を狙っているように見える。(岡田武史氏がベスト4を目標にしたように)誰も負けたいとは思っていないだろうが、これは全く困難極まりないことだ。とりわけ、18J1クラブのうち半数が王座を狙える力を持っており、さらに過去の浦和レッズやガンバ大阪の例から分かるように、ACLでの成功がリーグでのパフォーマンスに影響を及ぼすのである。

 

昨シーズン、アジアとは関わりのなかった名古屋グランパスは、勝ち点10差でリーグを制した。彼らは十分な態勢を整え、恐らくは気楽に2011年のチャレンジに臨もうとしている。しかし、グランパスがどこを優先するかによって、幾つかのライバルのシーズンも大きく左右されるかもしれない。トヨタ自動車は「トヨタのクラブ」が何よりもACLを獲得してほしいと望んでいるのだろうか?

 

ガンバ大阪のファンでさえ、この関西のトップクラブが2位でシーズンを終えるとは確信できなかった。昨年は浮き沈みの激しい一年で、若返りという課題は放置された。だが、冬の移籍は効果的だったのか?欧州への移籍は間違いないだろうが、それまでは宇佐美貴史頼みだ。恐らくガンバはその経験をさらにACLに活かすべきだが、その狙いは過去2年間は裏目に出ている。

 

セレッソ大阪は通常の「2年目症候群」以上のリスクを抱えている。メンバーは昨年から厚みがなく、キープレーヤー(アドリアーノ、アマラウ、家長昭博)たちはチームを離れた。厚みのないメンバーにとってACLというさらなる要求は重荷であろう。ファンはキム・ボギョンとホドリゴ・ピンパォンがすぐに結果を出してくれることを祈るだろうが、それ以上にこの長居のクラブが怪我についての幸運を持ち続けてくれることを切実に祈ることになるだろう。

 

鹿島は昨年、彼らの基準としてはレベルの低いシーズンを送ったが、それでも天皇杯は勝ち取った。それもマルキーニョス(4年間で80ゴール)とジウトン抜きで。アントラーズは未だにいざとなれば勝利を紡ぎだすことができるのである。岩政大樹と伊野波雅彦がJ1最高の守備の要となっており、新加入のカルロン、アレックス、本田拓也にも期待は高まる。今年もまた早い段階でACLから敗退すれば、名古屋に次いで優勝する可能性が高いと言って良いだろう。

 

上記はベン・メイブリーのブログ記事「Ready to go – Part 1: The ACL quartet」からの抜粋です。全文とは英語版でお楽しみください。

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高校数学とサッカーⅡ: 守備と攻撃を再検討

2011/03/03(木)

2年前の記事を振り返ってみれば、相関係数を用いてこのような結論が導き出されている。「攻撃は守備以上に勝利に結びついているが、他を圧する最高レベルのリーグでは逆の傾向がみられる。」

 

2008年にはイングランドのプレミアリーグと日本のJリーグはそれぞれの大陸のなかで最高のリーグであったが、そこでは得点と勝ち点のポジティブな関係よりも、失点と勝ち点のネガティブな関係が強かった。

 

現在は、欧州にもアジアにも明らかに頭抜けたリーグが存在しない。2008年と比較して、現在はゴールをあげることは堅い守備よりも勝ち点により大きな影響力を持っている。これは、イングランド、イタリア、スペイン、ドイツ、日本、そして韓国にも当てはまる。しかし、これまで一つのリーグが支配的な存在であった場合には、常に守備は攻撃よりも重要であった。

 

ヨーロッパでは、支配のサイクルがある(プレミアリーグ、リーガ、そしてセリエが交代で最強となる)。一方、アジアでは日本と韓国が世界基準の力をつけており、欧州に選手を送りだしている。短期的にみればJリーグやKリーグは少しは弱体化するだろうが、長期的にさらに高いレベルにたどりつくためには望ましいことであろう。

 

上記はベン・メイブリーのブログ記事「Go figure II – defence vs. attack revisited」からの抜粋です。全文と具体的な数値は英語版でお楽しみください。

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