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出直そうよ、ヤマザキナビスコカップ

2010/04/08(木)

さて、正直に言ってしまおう。2010年ヤマザキナビスコカップの開幕戦が31日の晩に行われたが、それを全く意識していない人が少なくないのではないだろうか?

 

この開幕戦はとにかく、参加クラブのサポーターを興奮させることもなかなかできなかった。各試合の観客動員数はそれぞれ、同クラブ開催のリーグ戦平均の約3分の2にも満たない程度に止まり、ディフェンディングチャンピオンのFC東京名古屋グランパスの国立競技場開催試合ですら1万2991人の観客しか集まらなかった。今季、日産スタジアム開催のリーグ戦3試合では平均入場者数がほぼ3万2千人に上るのに対して、横浜Fマリノスモンテディオ山形のナビスコカップ戦はわずか8593人の前で(三ツ沢球技場で)行われた。また、浦和レッズジュビロ磐田の対戦ではやはり最多となる2万2836人のファンが集結したとはいえ、この人数でも埼玉スタジアムとしては3日のリーグ戦(対湘南ベルマーレ観客動員数3万6790)の約6割に過ぎず、先月のFC東京戦(観客動員数5万96人)の半分にも及ばない。

 

平日開催、そして定時退社がなかなかできない日本ではキックオフ時間が早すぎる、というのも確かにあるだろうが、この大会の構造に関しても課題が残っている。ACL出場チームは、初めからナビスコカップのグループリーグ戦を免除され、ベスト8から出場する必要があった。しかし、ACL枠が昨年から4チームへ拡大した結果、J1から残りの14チームがこのグループリーグを戦うことになった。そこで、この14チームを7チームずつ2グループに分けて行うことはやむを得ないだろうが、そうすればホーム&アウェイではなく1回戦総当たり戦になってしまう他、重要性がなかなか感じられない試合も少なくない。

 

例えば、今年は開幕戦と第2戦がより注目を集めるACLによって影が薄れ、そして次の試合まで5週間もの間が空いている。一方で、第3~第6戦の4試合は5月の下旬から6月の上旬にかけて集中して行われるが、決勝トーナメントに進出するのは各グループ上位2チームのみなので、最後に両チームとも敗退が既に決定的な状態で試合を迎えるケースが珍しくない。さらに、このナビスコカップ連戦はもちろんW杯前合宿や強化試合とタイミングが重なってしまうため、サポーターの注目もさらに減り、代表メンバーも出場できない。

 

クラブサッカーの基本となるリーグ戦、そして歴史ある天皇杯と共存する中、ヤマザキナビスコカップは明らかにサッカー界を盛り上げる脇役(或いはACLも含めば、撮影機材)と言わざるを得ない大会である。しかし、脇役だからこそ、魅力的な大会にしなければ存在理由がない。個人的には、今季を以てリーグ戦の試合数が51から36へと減少したJ2のクラブにも再び出場権を与えれば、愛されないヤマザキナビスコカップは現在よりずっと面白くなるのではないかという印象が強い。

 

まず、J2から18チームも加えると、ACLの4クラブが入るまで合計32チームとなるため、グループリーグを廃止し、同じ日程に3ラウンドのトーナメント(ホーム&アウェイ式)によって残りの準々決勝出場チームを決めることができる。各試合は勝たなければならないためテンションが上がるとともに、J1ファンにとっては、いつもとは違う相手なので新鮮さを取り戻し、J2ファンにとっては大物食いというチャレンジも期待できる。各ラウンドが終了したとき、次回戦の組み合わせは試合後にオープンな抽選で決定すれば、大会の継続感や興奮感を助長することもできる。さらに1回戦については、オープンな抽選にすれば下位のチームがより進出しやすくなり、或いはシード制を採用すればなるべく多くのJ2クラブに対してJ1クラブとの対戦(とその利益)が保障されるメリットがある。

 

厳密に言えば、ギラヴァンツ北九州の新加盟でJ2が19クラブへ増加しているので、この提案は確かに完璧なフィットとは言えないが、富士ゼロックススーパーカップの週末に前年の最下位チーム(昨年はファジアーノ岡山)と予選試合を行うことで最後の本大会出場権を決めることも考えられる。そして、将来にさらに新しいチームがJリーグに加盟する場合は、この1つだけの予選ラウンドを拡大し、必要に応じてJ2の下位クラブも参加させれば良い。或いは抜本的な改革として、このヤマザキナビスコカップは元々、1992年にJリーグ開幕に向けてプレ大会として開催され、そして1998年まで当時のJリーグ準会員も参加できたので、その歴史を反映し、Jリーグ準加盟のJFLクラブ(現在は4クラブ)も招待して次のレベルを味わわせても良いかもしれない。

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コメント

大賛成です。
むしろ、なぜJリーグがこの機会にJ2を入れなかったのか疑問です。
経営的にもJ2側は歓迎だったはずです。

私案としては
決勝Tはベスト16に変更。(Jの方針で平日開催を増やしむしろ過密日程で若手にチャンスをという話ありますので)
予選リーグは28チームで7グループ。上位1チームと各グループ2位の成績上位5チームで計12チーム。
J2の14位以下は、参加不可として、ナビスコ杯参加圏内とすれば将来導入される予定のJFL降格圏内とともに、J2の盛り上がりに貢献できるかもしれません。

つまり
《参加クラブ》
J1 ACLに参加しない14チーム+前年度J2の14位以上
となればいいと思います。

投稿: 蹴道 | 2010年4月17日 (土) 18時56分

↑のちょっと言葉足りなかったですね。
予選リーグは28チームで7グループ。
決勝T進出は、上位1チームと各グループ2位の成績上位5チーム+ACL出場チームで計16チームです。

投稿: 蹴道 | 2010年4月17日 (土) 19時52分

「J2の14位以下は、参加不可として、ナビスコ杯参加圏内とすれば将来導入される予定のJFL降格圏内とともに、J2の盛り上がりに貢献できるかもしれません。」

これも良いアイデアですね。確かに昇格が望めない、J2の中位・下位チームの盛り上がりに貢献できそうですね。

しかし僕的、本当にグループリーグを廃止して、最初から決勝トーナメントにしておきたいですが…

投稿: Ben Mabley | 2010年4月22日 (木) 02時49分

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