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【キックオフまで後50日】 ミッドフィールド、フォワード、そして鍵を握るエース(上:守備編)

2010/04/22(木)

前回の「バック・トゥ・3バック?」では、日本代表がW杯の直前に3バックのシステムを導入すれば、相手こそが大喜び、ということを立証した。さて、そこで3つの結論を導き出すことができる。

 

まずは、これまでやってきた4バックのメンバーは恐らく変更しないほうが良い。中澤佑二は足が遅くなり心配だとはいえ、一方で歴戦のキャプテンということからスタメンから外れる可能性がないと言って良いだろう。そして、こうした課題を背景に、田中マルクス闘莉王は中沢のパートナーとして自らを律し、ヨーロッパ移籍の噂を再び巻き起こすようなパフォーマンスを見せなければならない。最後に、6月に日本の成否を左右するのはディフェンスというより、その前にいる6人の構成や形である。幸い、岡田監督は少なくともミッドフィールドに関しては、多くの選択肢に恵まれている。

 

岡田監督は一般的に遠藤保仁長谷部誠のダブルボランチを基本にしてきたが、このコンビは十分に守備をカバーし切れず、ディフェンスが危険にさらされてしまうことが少なくない。従って、パニックに陥り3バックにするのではなく、守備専任のシングルボランチを起用すれば効果的かもしれない。長谷部でも、この役割を果たすことはできるが、ポジション的に川崎フロンターレ稲本潤一のほうが適していると思われる。そして、稲本も追加し3人ともスタメンで使えば、遠藤や長谷部の創造性を抑えることなく、中盤の役割を効率的に分担する効果も期待できる。

 

守備的なサッカーへの方針転換…目指してきたアグレッシブなサッカーへの取り組みは、W杯64日前の時点で崩れようとしている”(スポニチ)

 

マスコミでは、このように稲本も投入するのは守備的すぎるのではないか、という批判的な声もしばしば聞かれる。しかし、これはマスコミのサッカー戦術に対する理解が乏しい証でもある。実際には、ミッドフィルダー3人へとシステムを調整することで、守備の脆弱性に対処するだけではなく、中盤の底から攻撃をうまく展開する力にも繋がる。

 

ヨーロッパのクラブや代表チームがますます4-3-34-5-1へシフトしていると同時に、実は、ゴールの数も徐々に増えてきた2008年のマンチェスター・ユナイテッドと昨年のバルセロナはその代表的な例として、世界一の攻撃力を発揮してUEFAチャンピオンズリーグ優勝を成し遂げた。ところで、前者の場合、カルロス・ケイロスの影響でクラシックな4-4-2が初めてオールド・トラッフォードから姿を消した頃は、サポーターからブーイングや「フォー、フォー、トゥー!」の反対コールを浴びた。しかし、クリスチアーノ・ロナウドウェイン・ルーニーカルロス・テベスの爆発的な3人攻撃が結局、ユナイテッドに見事な2冠をもたらしたとき、この3人ともストライカーというよりトップ下で起用されたので、厳密に言えば「4-3-3-0」のフォーメーションとなっていた

 

 

(注:英語版では「Midfield, attack, and the ace in the packという1つの記事に纏めて公開していますが、日本語版では2回に分け、下の「攻撃編」はGW前に公開する予定です。お楽しみにして下さい。)

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