予測不可能? ②ACL圏内・残留争い & 2009年の予測を振り返って
前回の紹介した4つの優勝候補に加え、清水エスパルスも昨年の秋に連敗を喫するまで優勝しそうなときもあったし、今年はドイツのボーフムから元日本代表MF・小野伸二も新加入し、ACL出場権獲得が最低目標だろう。引き続き、FC東京は注目の平山相太や新加入FWのリカルジーニョが絶好のコンディションと得点力を見せることができれば、本格的に優勝争いに加わることも十分考えられる。
しかし、サンフレッチェ広島は昨年J1に復帰して4位で終了し、サポーターの度肝を抜くような好成績を残したが、今年はやはりACLの挑戦や日程と、柏木陽介の浦和レッズ移籍の関係もあり、クラブ側でもそれほど高い目標を設定していないようである。また、柏木の入団にもかかわらず、浦和もまだまだ解決すべき課題が多く残されているだろう。
J2から昇格したベガルタ仙台とセレッソ大阪は昨シーズン、いずれも見事なパフォーマンスを見せながら3桁の勝ち点を積み上げた。今年は新しい選手が早くチームに馴染み、結果を残す限り、1年目で降格してしまうことはないと思う(セレッソは特に大分トリニータの選手流出をうまく利用したが、キーマンの香川真司がW杯後に海外移籍する可能性を考え、前半戦から良いリズムを作りたいだろう)。しかし、湘南ベルマーレは勝ち点差1でJ2・3位を決めてからメンバーをろくに強化できておらず、残留が厳しいと言わざるを得ない。
モンテディオ山形は昨年からJ1に昇格してものすごく良いスタートを切れた一方、5月から急失速してしまい、最終的に残留争いのライバルに勝利を収めたおかげで何とか降格を回避した。今年は「2年目症候群」という降格リスクが高いと言って良いだろう。16位(或いは、最後の降格チーム)が最も決めにくいことであり、私は結局京都サンガを選ぶことにしたが、同じ関西地方のヴィッセル神戸も開幕戦で京都を破ったにもかかわらず、年間の見込みが良好とは言えない。週刊サッカーダイジェストの調査では大宮アルディージャがJ2に落ちるという意見が多かったが、元大分DFの深谷友基をはじめ新加入選手の貢献も期待できるし、批判するライターの意表を突くのもとにかく、大宮にとって毎年のことだろう。
最後に、このコラムが公正で透明なものであるべく、私の昨年の見込みはどのぐらい当たったかを見てみよう。2009年のJ1最終順位と私の予測順位は下記の通り:
①鹿島アントラーズ(私の予測:4位)
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②川崎フロンターレ(同2位)
③ガンバ大阪(同3位)
④サンフレッチェ広島(同13位)
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⑤FC東京(同7位)
⑥浦和レッズ(同5位)
⑦清水エスパルス(同9位)
⑧アルビレックス新潟(同15位)
⑨名古屋グランパス(同1位、優勝)
⑩横浜Fマリノス(同11位)
⑪ジュビロ磐田(同17位、降格)
⑫京都サンガ(同16位、降格)
⑬大宮アルディージャ(同14位)
⑭ヴィッセル神戸(同8位)
⑮モンテディオ山形(同18位、降格)
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⑯柏レイソル(同12位)
⑰大分トリニータ(同6位)
⑱ジェフユナイテッド千葉(同10位)
(何回も言っているが、Jリーグはさすがに予測不可能っぽい。にもかかわらず、私の2010年J1順位予想はここ。)
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