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初愛媛

2009/10/14(水)

体育の日の3連休は四国で旅行し、ガンバ大阪の天皇杯2回戦(対流通経済大学)には行けなかったが、その機会を利用し、初めてニンジニアスタジアムで愛媛FCのホーム戦を生観戦した。

 

2番好きなチームと言えば言い過ぎかもしれないが、6年前、大学研究の中で愛媛FCのことを初めて調べてから、結果ぐらいはずっと見守ってきた。実質4部の四国リーグから昇格を果たした2000年から着実な進展を見せ、当時はJFL3シーズン目を16チーム中3位という成績で終了したが、完全プロ化とJリーグ加盟を目指したピッチ外の動きのほうが、私の関心を惹いた。

 

この目標はようやく、2006年に実現した。J2初戦は、1万922人のサポーターの前で横浜FCを迎え、猿田浩得の土壇場ゴールで1対0の勝利を飾った。それ以来は結果がずっと素晴らしいとは言えないが、愛媛FCはいつもJリーグに彩りを添えており、アジア王者の浦和レッズを敗退させ天皇杯ベスト8まで進んだ2007年には、全国の注目を集めた。

 

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現在、普通のJ2ホーム戦では3000人程度、先月の四国ダービー(対徳島ヴォルティス)ではほぼ13000人のサポーターがニンジニアスタジアムで集まったが、11日のアビスパ福岡戦は天皇杯(JFA主催で、シーズンシートなどでは入場できない)というのもあり、観客動員数が僅か1216人だった。しかし、ピッチは明るい太陽の光を浴びた中、スタジアムの雰囲気が十分盛り上がっていた。私と友達は万博を懐かしむ芝生で足を伸ばし、ゆっくり観戦できた。私たちの周りに子供が遊びながら、その母親と父親が前の席で試合に集中した。選手の声もしばしば聞こえてきて、田舎町の地元のチーム、トーントン・タウンを思い出したが、先制点が入ると応援団の情熱がますます表に出て、「もてこい!」という言葉がガラガラのスタンドに響いた。

 

愛媛FCは結局、72分に2対2で同点に追いつかれ、PK戦の末に敗れたが、試合後は四方八方から温かい拍手を浴びた。各地のコミュニティーで社会貢献を目指すJリーグ百年構想の精神に従って、性別や年齢層を問わず、地元の人たちが楽しいひとときを過ごせたことが、一番重要だった。

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