新しいスタート
ようやくJリーグが開幕した。J1は、土曜日の7試合だけで31得点も見せ、常に意外性のあるリーグの中で驚くべき結果もあり、2009年の第1節はやはり、興奮が満載で待ち遠しかった。このようにテンションが上がっていることを背景に、私たちFootball Japanはいよいよ、新しい英語ニュースサービスを開始することにしている。
来週の第2節から始まる、「Football Japan
Minutecast(フットボール・ジャパン・ミニットキャスト)」は、Jリーグと岡田ジャパンをはじめ、日本サッカーにおける最新ニュースを英語でまとめて提供するサービスである。Minutecastの記事は基本的に毎週の月曜日と金曜日にアップするが、当サイトで公開することはもちろんのこと、無料で購読できるメルマガとしても提供する予定である。また、タイトルの「キャスト」のところから分かるように、音声版も収録するので、週2回短いポッドキャストもダウンロードし、お聞き頂くこともできる。
残念ながら、システムの関係で開幕戦のMinutecastは今週公開できず、後日バックナンバーとしてアップする予定であるが、とにかく、初回のトップニュースとして、モンテディオ山形の素晴らしい初戦を取り上げることにした。もちろん、開幕戦に向けて、3連覇を狙う鹿島アントラーズと2006年のチャンピオン、浦和レッズの一戦はやはりマスコミから多大な注目を集めていた。また、私は個人的に、ガンバ大阪がジェフユナイテッド千葉を3対0で圧倒し、新人のレアンドロと曺宰溱が2人ともゴールを決めたことに喜んでいたのはいうまでもなく、しかも私が先週、得点力が優勝争いを左右できるのではないかと予想したダヴィも、名古屋グランパスのデビューで2点を挙げたことも面白かった。しかし、今週はほかのどこよりも、山形が脚光を浴びるべきであると思う。年間優勝を3回も果たしているジュビロ磐田に6対2で(しかも、ヤマハスタジアムで)楽勝したというのはきっと、J1史上、最も爆発的な「初めまして」だっただろう。
小林伸二監督はすでに、セレッソ大阪の時代にJ1の浮き沈みをいろいろと経験しているが、モンテディオは昨年のJ2で余裕を持って2位に入ったにもかかわらず、それ以前は1999年にJリーグに加盟して以来、昇格を争ったことが1回(2001年)しかなかったし、まだまだ「スモールクラブ」だと言わざるを得ない。しかし、こうした背景があるからこそ、名門のジュビロを圧倒した、また、山形に移籍する前には複数のチームで無得点が続いていた長谷川悠が2ゴールも挙げた、ということは、誠に見事な結果だった。
もちろん、1試合を深読みし過ぎてはいけないし、モンテディオの6ゴールのうち4つが最後の15分に決められ、最終結果がジュビロにとって少しアンラッキーだったというのもあるが、ジュビロは今年も厳しい状況に巻き込まれるというのは、やはり確かだろう。6失点はともかく、J2から昇格した山形とサンフレッチェ広島は昨年のコンサドーレ札幌と東京ヴェルディより成績を残せそうということも、磐田にとって懸念すべきことである。JEFユナイテッド千葉もミラー監督が来て以来の好調を維持することができれば、ジュビロの問題が解決していないまま、残留は非常に危うくなるかもしれない。
とにかく、来週から本格スタートを切るFootball JapanのMinutecastはこういった優勝争いや残留争いももちろん、日本サッカーの注目点を様々取り上げ、コンパクトで便利なテキスト版・音声版の両バージョンで提供していく。このサービスは外国人に日本のサッカーニュースを配信するとともに、日本人のサッカーファンにも、英語力に繋がる資料を届けることを目指すので、興味のある方は是非登録してみて下さい!リンクやダウンロードの説明などはもちろん、システムを公開次第、ここでお知らせするので、月曜日と金曜日の仕事帰りにでも(ヨーロッパの場合は通勤前でも)、できるだけ多くの方にMinutecastをお楽しみ頂きたいと思っている。
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コメント
こんばんは。
JリーグのPodcastが配信されるなんて素晴らしいですね。
Times OnlineのTheGame Podcastや、ガーディアンのFootball Weeklyを聞くたびに、Jリーグにもこういうサービスがあったらなあといつも思っていました。
すごく楽しみにしています!
投稿: kame | 2009年3月11日 (水) 21時49分