最高だった。
気持ちは確かにかなり複雑だったが、結局喜びにくかったのは、マンチェスター・ユナイテッドの4点目と5点目だけだった。ペースの速いプレーでゴールそのものは見事だったが、やはり3点以上の差になるとガンバが可哀想、と私も思った。しかし、4-3-3のシステムを選び、最初から攻撃に拘った西野監督のガンバは最後まで諦めず、PKで獲得した2点目にもとどまらず、素晴らしい3点目まで決めた。ユナイテッドは既に温存モードに入り、結果は変わらなかったとは言えるかもしれないが、その橋本英郎の得点は、ガンバの選手・関係者・サポーターと、日本のサッカーにとっても、大きな刺激となっただろう。
昨年、浦和レッズはACミラン戦でゴールをしっかり守り、0対1というスコアは3対5より惜敗に近い結果に見えるが、ヨーロッパとアジアから攻撃的なチームがぶつかり合った試合でガンバもガンバらしいプレーを見せ、合わせて8ゴールも上がったことは、より印象的だったに違いない。クラブワールドカップの意味はヨーロッパでは問われるが、ガンバのこの経験は、お金では買えない宝物である。
ガンバの応援も、BBCのウェブサイトにもコメントがあったほど、印象を残したようで、私は今回ニュートラルの席で観戦したが、このことも誇りに思える。昨日の準決勝は終始、理想的な試合だった。
ところで、くだらない話かもしれないが、帰りの新幹線で次の計算をしてみた。
マンチェスター・ユナイテッドは10年に1回チャンピオンズリーグで優勝する
ガンバ大阪は2年に1回ACLに出場し、5出場に1回優勝する
両方とも同じクラブワールドカップに出場すると、対戦する可能性は50%
とすると、ユナイテッドとガンバの公式対戦は、200年に1回だけのことになる。もちろん、この机上の計算には、日本開催や8ゴールの可能性は含んでいない…
今年のクラブワールドカップの開催は例年より1週間遅く、決勝戦は帰国予定と重なってしまったが、この世紀(千年紀?)の一戦が見られて、一生忘れられない。
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